汎用の生成AI と SRAISE の違い
本資料は、SRAISE のソースコードおよび仕様書(要件定義・非機能要件・システム俯瞰図)をもとに作成しています。
01
仕組みの違い ── データがどこに残るか
汎用の生成AI
ChatGPT / Gemini / Claude など
あなたのパソコン・スマホ
画面(チャット入力・履歴表示)
入力内容をインターネット経由で送信
AI会社のサーバー
OpenAI / Google / Anthropic
- AIが回答を生成して返す
- 会話履歴・アカウント情報も
AI会社のサーバーで管理
回答を返信
あなたの画面に回答が表示
会話履歴もアカウント情報も、AI会社のサーバー側で管理されます。
SRAISE
F&M が国内で運用する生成AIサービス
あなたのパソコン・スマホ
画面(チャット入力・履歴表示)
日本国内
F&M が管理する国内サーバー
- 会話履歴 DB(PostgreSQL)
- ユーザーアカウント DB
- トークン使用量ログ
- 添付ファイル(S3 ストレージ)
質問テキストと添付ファイルの内容のみを送信
ユーザーID・事務所IDは送信しない ※1
ユーザーID・事務所IDは送信しない ※1
AIエンジン(回答生成のみ担当)
- Google Gemini(Vertex AI)
- OpenAI GPT(Azure 経由)
- Anthropic Claude(AWS Bedrock 経由)
回答テキストのみ返却
日本国内
国内サーバーが受け取り、会話履歴として DB に保存
会話履歴・アカウント・ファイルはすべて F&M の国内サーバーに保管。AIエンジンには回答生成に必要な内容だけを渡します。
02
項目別の比較
| 項目 | 汎用の生成AI | SRAISE |
|---|---|---|
| 会話履歴の保存場所 | AI会社のサーバー | F&M管理の国内サーバー |
| ユーザー情報の保存場所 | AI会社のサーバー | F&M管理の国内サーバー |
| AIへの送信内容 | 入力内容(利用者情報も含む場合あり) | 質問テキスト・添付ファイルのみ※1 |
| データの国内保持 | AI会社の方針による | 国内サーバー保持を設計方針に明記※2 |
| AIの学習への利用 | サービス・プランによって異なる | 利用しない設計方針を明記※2 |
| 事務所単位のデータ分離 | サービスによって異なる | DB・全クエリで事務所ID単位に分離※3 |
| 利用状況の確認 | 管理者が確認できないサービスも多い | トークン使用量・請求情報を管理者が確認可能※4 |
| ファイルの暗号化保存 | サービスによって異なる | RDS暗号化・S3サーバーサイド暗号化を採用※2 |
| 通信の暗号化 | サービスによって異なる | 全通信をTLS 1.2以上で暗号化※2 |
| ログイン方式 | IDとパスワードのみが多い | 2段階認証(2FA)必須※2 |
| 利用者の追加方法 | 自己登録が可能なサービスが多い | 管理者からの招待制のみ※2 |
03
確認根拠
※1
ソースコード
api/app/use_cases/chat/send_message.py ・ api/app/use_cases/chat/ports/dto.py。AIへの送信データは「システムプロンプト・メッセージ本文・添付ファイル」のみで構成され、ユーザーIDや事務所IDは含まれません。
※2
仕様書「要件定義」行518–519、「非機能要件」行41–43・84–85・129–141・136。
※3
ソースコード
api/app/infrastructure/db/conversation/repository.py(全クエリに tenant_id 条件)、docker-compose.yml(事業部別DBコンテナ)。
※4
ソースコード
api/app/presentation/divisions/sraise/api/token_usage/router.py ・ billing/router.py。
04
補足
+
AWS Bedrock(Claude)の接続は、ソースコードにより日本リージョン(東京・大阪)以外を技術的に拒否する実装になっています。
+
添付ファイルはバックエンドサーバーを経由せず、ブラウザから直接、国内のストレージ(S3)に送信される設計です。
!
詳細な操作ログ(誰がいつ何を操作したか)は現時点では未実装です。記録されているのは「ログイン履歴」と「AI利用量(モデル・トークン数・日時・ユーザー)」のみです(仕様書「非機能要件」行41–62)。